私が参加した勉強会についてお話しようと思います。
発達が気になる子どもの理解を深めるのにお役に立てればありがたいです。
こんなことが分かります
原始反射って何?
赤ちゃんが生まれて寝返り、はいはい、歩けるようになるのに必要な体の仕組みです。
『赤ちゃんは何で誰からも教わらずに、ハイハイや歩けるようになるんだろう?』って思ったことはないですか?
それは、体が乳児反射というもので赤ちゃんが無意識に成長できるように仕組みを作っているのです。
動物に近い感覚です。充分に乳児反射を使い成長すれば、自然に乳児反射はなくなります。
しかし、乳児反射が残ってしまうお子さんもいます。
乳児反射には例えば、吸啜(きゅうてつ)反射やガラント反射などがあります
吸啜(きゅうてつ)反射
⇒⼝に⼊れられた指や乳⾸を吸う
母乳を飲むためにある
*生後5~6か月でなくなる
ガラント反射
⇒⾚ちゃんの脊柱に沿って、背中を上から下に擦ると体幹が側屈する
赤ちゃんが産道を通るためにある
*生後2か月でなくなる
ガラント反射が残ると背中への刺激で体を捩る、ソワソワする
他にも様々な乳児反射があり、赤ちゃんの成長を助けています。
しかし、乳児反射が残ると子供の生活に支障がでることもあります。
子供が学校でイスに座れないんです
ガラント反射は背中に何か当たるとソワソワしてしまうので、長くイスにすわるのが難しくなります。
このように、お子さんがイスでじっとできないのは、我慢できないのではなく、体の仕組みでお子さんが行動しずらくする原因があるかもしれません。
感覚とは
五感⇒触覚・味覚・嗅覚・聴覚・視覚があります。
五感は、子供が生活の中で少しづつ養っていく感覚です。
五感が不安定になってしまうと、学校での困りごとに繋がることがあります。
困りごと
教室から出て行ってしまう
⇒友達の話し声がとてもうるさく感じてしまう
聴覚の不安定からくる行動
困りごと
黒板の文字を書けない
⇒手先が不器用で文字を書くスピードについていけない
触覚の不安定からくる行動
触覚が充分に育たないと、器用さに影響することがあります。
発達が気になるお子さんは、先生やお母さんの気持ちに応えようとしていても、感覚の発達の影響で人よりも敏感に感じすぎたり、逆にできなさすぎたりする行動につながることがあるのです。
まとめ
発達が気になる子どもたちに対して、みんなと同じ活動に参加できない・じっとしていられない・ 極端に不器⽤ などの特徴があると思います。
それは、子ども自身でコントロールできるものではなく
体の仕組み上、乳児反射が残っていたり、
感覚の発達が不安定さがあることが
これらの子供の特徴の原因となっていたかもしれません。
周りの大人が子供の体の仕組みを理解することで
その子が人より何倍も努力してることや、やろうとしてもできなくて悲しい思いしてることに
寄り添いサポートできるかもしれませんね。
今回の勉強会では、そのようなことを学ばせていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考資料
YOBO-LABO勉強会
”発達が気になる子ども”を理解する~原始反射と感覚の視点から
作業療法士:宮田里依
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