友達との会話で『歯周病は薬で治らないの⁉️』って言われたことをきっかけにブログでお伝えしようと思いました
こんな方にオススメ
歯周病は薬で治りません
歯ぐき腫れたとか、咬んだらすごく痛くて歯医者に行った時に
歯周病ですね。
薬出しますね。
と言われたことはありませんか?
それで、一時的に腫れがひいたりするので、友達が思ったように
歯周病は薬で治せる
って思うのも無理ないですよね。
実際は一時的な強い炎症を治した状況で、根本的な治療にはなっていません。
根本的な解決ができてないので、腫れや痛みを繰り返す方もいらっしゃいます。
『歯周病は治らない病気です』というと、多くの患者さんがビックリします。
まだまだ歯周病治療は研究が進んでおらず、歯周病は完全に治すことはできないのです。
なぜ薬で治せないの?
歯周病は『体の免疫』と関係が深いから
歯周病は細菌感染症です。
意外に思われるかもしれませんが、コロナ・インフルエンザ・歯周病は同じ細菌感染症です。
そう考えると、体の免疫力が下がった時に風邪やインフルエンザになるように
歯ぐきが腫れてしまうというのもご理解いただけるのではないでしょうか?!
最近では、細菌の力より体の反応の方が歯周病の原因となると考えてられています。
歯周病菌に過剰に反応しやすい「歯周病体質」の人は歯周病が進みやすいということです。
癌体質、高血圧体質、糖尿病体質と同じです。
歯周病菌の正体が解明されてないから
歯周病菌の研究は進んでいますが、その正体は完全には特定されていません。
そのため、歯周病菌だけを根絶する薬を開発するということは、今の段階では不可能です。
まずは、歯周病菌の謎を解き明かすことから始めなくてはなりません。
また、私たちは食べ物をはじめ、体の外からさまざまなものを口に入れます。
そんな状態では、口の中の菌を根絶することは極めて難しいでしょう。
特定の菌を消滅できても、他の菌がまた増殖してしまうのです。
歯周病菌はバイオフィルムというバリアを作ります
歯周病菌は自分が生きやすい状況を作るのに、バイオフィルムというバリアを作ります。
そのバリアがあるせいで、薬の効果が効きずらいのです。
最近は、「ジスロマック」というバリアを越える抗生剤がありますが、
これも一時的に菌の数を減らすだけであり、しばらくすると歯周病菌は再発してしまいます。
歯周病菌を減らすのに歯ブラシで取る、
歯医者さんで歯石取りをするということが
現時点での歯周病菌を減らす最良の方法なのです。
最後に
一般の方が知らない話しもあったのではないでしょうか?
ここまで医療が進んでたら、『病気は治せて当然』と考えることもありますよね⁉️
歯医者さんがこんなにあるのに、長年歯科治療してるのに
歯周病治療は何十年も治療方法は変わっていません。
私の知る限り、歯科衛生士になって20年は歯周病治療は大きく進歩してるとは思いません。
しかし、患者さんの予防意識は上がって歯石取りをする患者さんが増えているので
その点では大きな進歩をしていると思います。
歯周病は治せない病気、薬で治せない病気なので
少しでも日頃の歯ブラシや歯石取りの重要性が伝わればありがたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました
コメント